2015年4月24日金曜日

The Centre Of Universe


沖縄に行ってきました。『クンダリーニヨガ in 沖縄』です☆

30年来の朋友が企画してくれたこのクラス、そもそもはヨガインストラクターの彼女が上京した時に芽生えました。

体にフォーカスしたヨガを教える朋友と、エネルギーにフォーカスしたヨガ(大雑把に定義してデス)にしか興味の無かった私が、エクスチェンジで教え合おうと始めたのがきっかけです。

第一回目は私の地元、横浜の片田舎のコミュニティ会館でした。部屋を借りる際、団体名を記入しなければならず、やっとこ思いついたのか、これしかないのか(笑)脳を占めてゆくのは、「The Centre Of Universe」。


この言葉、ぢつは私がクンダリーニヨガに辿り着く前に出会った、カフナボディワークの師匠が唱えていた言葉より戴きました。

カフナボディワークを行う上で最も基礎となるのは、自分の中心から「全て」が動くということです。

これはボディワークのみならず、生きてゆくうえであらゆる場面に当てはめられることでもありますよね。


私達ひとりひとりは、小さな宇宙。


自身の宇宙の中心にしっかりと繋がるということは、大きな宇宙の中心に繋がることでもあります。


自分の中心から大きな中心へと同調する。一直線にすべてが並ぶ時、全ては自分とともに生命の躍動を踊り始めるのです。


カフ・アブラハム・カワイィの提唱するカフナボディワークの練習の殆どは、この自分の中心から動くダンスの様な、太極拳の様なエクササイズです。

たった3ステップスのフォームを延々、数時間ただただ、繰り返し練習します。

それはまさにジャーニー。あちこち彷徨う思考、感情の爆発、恍惚感、身体の痛み、集中力の高まり、さまざまな段階があります。

その中で、中心から動くことを学び、自分の中心が動くことで万物が共に動き出すことを体得してゆきます。


この感覚はクライアントへの施術に不可欠。これこそがクライアントが自分を解放し、自身を癒す生命の源へと繋がる鍵となります。


私がクンダリーニヨガを学び始めて気づいたのは、この自分の中心を体得することの重要さに対する共通点でした。


クンダリーニヨガには幾つもの呼吸法があります。中でも代表的な呼吸法が「火の呼吸」。

鼻からのリズミカルな短く鋭い呼吸で、息を吐く時にお腹を凹ませ、吸う時にはリラックスし、お腹を酸素で膨らませます。一定の速度で呼吸します。

その名の通り、数分やるだけでも身体が熱くなるんですよ☆ 


効果は様々。免疫力を高め、身体の耐久力を上げたり、交感・副交感神経のバランスを整えたり、脳への酸素供給を増やしたり、などなど。

つまり、ストレスに強くなったり、能力が向上したりする訳です☆


エネルギー的には、精神的、心理的なオーラの層を調節し、バランスを整えます。

そして、私達の個人のパワーの源であり、自分の中心でもある丹田にある第3チャクラを強めてくれます。


クンダリーニヨガには火の呼吸以外にも、腹筋を駆使するエクササイズが豊富です。


ティーチャートレーニングでは、毎日3セットはクンダリーニヨガを練習することになります。トレーニングが始まって1週間ほどしたある朝、不思議な感覚に包まれながら目が覚めました。

何かが外から私を呼んでいる様な、内から私を呼んでいる様な感覚です。


外側から、そして内側から目覚めていく様な、外からのバイブレーションを感じながら、体の内から何かが目覚めていく様な。



部屋の外では鳥が鳴いているのが聞こえてきます。ああ、鳥の聲だ。楽しそうだなぁ。呼んでいるのは鳥達かしら。

聴覚が広がってゆく様な感覚を覚えました。

そして同時に、お臍の下辺りがぐぅっと大地に引き寄せられ、そこから自分の体が広がってゆくのが肉体をとおして感じられてきたのです。

自分の体はどんどんと広がり、部屋いっぱいになり、鳥達のところへ近づき、さらにさらに広がってゆく様です。喜びと幸せの快感。


その滾滾と湧きでる泉の様な中心の、一番深いところに意識を向けてみました。


今まで広がっていた体が厚みと重みをもって、丹田へと集まってくるように感じられました。



ああ、私の中心はここにある。


どこにでも行けて、どこまでも広がることのできる私の中心。私はここにいる。



自分であることの心地よさと静かな自信に包まれました。



その朝は、私がクンダリーニヨガのセッションのインストラクターを勤める日でした。

10年以上オーストラリアに住んでいるものの、英語のレベルが低めな私。人前で英語で話すことに大きなコンプレックスを抱えていました。

トレーニングで学ぶことはかなりハイレベルなディスカッション力も要求されます。学科の難しさも会話のレベルの高さも、私には背伸び状態。

元来の学校苦手意識がチラチラ湧き出したり、ロクな発言ができない自分に惨めさを感じることもありました。


私は私。それでいいぢゃない。私ができることをやればいい。その朝、自分の中心から呼吸をゆったりしながら思いました。



「あなたのクラスは、私の一番大切な深いものに触れさせてくれたわ。」とグループの仲間が、私のセッション終了後、フィードバックをくれました。


「あなたの様に神聖さに繋がってクンダリーニヨガを伝える人は初めてよ。」

トレーナーとして参加していた方には、途方もなく嬉しい言葉をかけてもらいました。



彼女達から戴いたコメントは、クンダリーニヨガを教える上で私が一番基本とすることであり、私にとって教えることの原点でもあります。




沖縄での生徒さんの殆どは、ヨガは初めて、もしくは初心者の方々でした。中には床の上に安楽座で座っているのが辛い方もいらっしゃいました。

それでも、我が朋友の的確で、皆を安心させながら自分のペースで体と向き合う第一部の体にフォーカスしたヨガで、12人の生徒さん達はすっかりリラックス。

ついでに私もリラックスを通り越し、開放感がやってきて顎がガクガク。悦びで心臓はバクバク。いい兆候です。笑


テーマにしていた「呼吸」に合わせた朋友のセットで、胸をしっかり広げたり、たっぷり肩甲骨を動かしたから、全員用意は万端。

クンダリーニヨガで今の自分の呼吸から、少しずつ深い呼吸へ移る皆さんの様子を観察していると、無理なくこれまで以上の深い呼吸ができていっているのが分かりました。


体を解放するって、本当に大切です☆


クンダリーニヨガでは、呼吸やマントラと共に体を動かすダイナミクスさと快感を感じて頂いた様。

ちなみに、クンダリーニヨガは椅子に座っても練習できるんですよ。今回も安楽座が辛い方には椅子にご案内しました。


主催してくれた朋友の元に、マントラを習いたい、今度はいつ?という声が届いているとか。嬉しい限りです。


大雨警報が出ていたその日のワークショップ後、私達が会場の外へ出ると、それまで激しく降っていた雨が上がり、なんと薄日が射していました。


私にとって最大数の生徒さんと行ったクンダリーニヨガ。皆さんのエネルギーを受け、私のインストラクションが更に深まる相乗効果もありました。

クンダリーニヨガのパワフルさを更に実感させて頂けたのも、12名もの方と我が朋友のお陰です。感謝。


私はもっともっと、クンダリーニヨガを皆とシェアしたい。多くの方とセッションをしてゆきたい。

そして、皆でどこまでもゆきたい、そう思うのです。