2015年3月31日火曜日

チャクラジャーニーのすゝめ

健康で、ハッピーで、精神的に目覚めている人生を目指すためのクンダリーニヨガには、少なくとも5000年の歴史があるといわれています。

インドから西洋にクンダリーニヨガを伝えたヨギ・バジャンによると、40000年前(!)にはヨガと瞑想の原型となる萌芽があったとか。

古代史を紐解くと20万年から50000年前のアフリカの遺跡からは、洗練された狩猟道具、ビーズなどで作られた装飾具や顔料を使った絵などが発見されています。

現代人に共通する行動の痕跡が残っているのですから、ヨガのようなことを始めていたとしてもおかしくはないですよね。


いずれにしても、我々の祖先達が長い長い時をかけ、身体、心、精神、そして魂の観察や実験を重ね、現代に伝わるヨガの技法を発展させてきたのは間違いありません。
 

有史以前には現代科学とは全く異なる科学があり、気(エネルギー)を観察し、熟知していた古代のヨギィ達はヨガの技法を発展させていく過程で、ヨガ科学における解剖学を体系づけました


そのヨガ的解剖学によると、人間の体にはチャクラというエネルギーのセンターがあります。


背骨に沿って胴体の一番下から頭の天辺に、7つの大きな気のセンターが渦巻きのように旋回しています。訓練すれば殆どの方が、そのチャクラの気の流れを掌で感じることができるんですよ☆


7つのチャクラはそれぞれ、その位置する身体の部位、器官、分泌組織、神経網に繋がっています。


エネルギーのセンターであるチャクラは、意識のセンターでもあります。さまざまな意識の側面と何層もある意識に、それぞれのチャクラは対応しています。


私達の感情、気持ち、思考は、チャクラの動きと働きに変化をもたらします。


ある感情に囚われる状況が長く続くと、チャクラの旋回は不活発になったり、過剰になったりします。すると、そのチャクラの働きは悪くなり、そのセンターにつながる身体機能も影響を受け、健康が損なわれることが生じ始めます。


チャクラがしっかりと働いていれば、身体の健康は保たれ、心と精神は調和に満ちているのです。



そんな私達の心と体に深い関わりがあるチャクラについて学ぶ『チャクラジャーニー』の全4回の講座を、魚座の新月の日に終了しました。

これまでダンスセラピーのように踊ったり、ガイド瞑想などで提供してきたチャクラワークを、初めて講義で人に教え、実践を交えて理解を深めてもらうという試みでした。


この講座は、「意識のセンター」であるチャクラにフォーカスした内容です。




人の成長や発達を精神的に見ていくと、第一から第七のチャクラが示す私達の意識の側面や意識の層に、その時々の過程が対応しています。

それぞれのチャクラが持つテーマを知ることで、私達はこれまでの人生を意識的に振り返ることができます。それは自分の内なるパワーを見いだしてゆくことでもあります。

生きることは成長していくこと。自分の内面にある力の使い方を学ぶことは、その過程に不可欠です。


チャクラを学んでゆくことで、いろいろな側面から改めて自分をみつめ、気づきが生まれるような講座にしたいと思っていました。

それは私自身、クンダリーニダンス(ヨガぢゃなくてダンスなんです☆)をはじめ、エナジーヒーリングを学ぶ過程で、チャクラを通し様々な発見があったからです。

いつの間にか大きくなっていた劣等感の根っこを見つけ、気づくことで抱え込んでいた感情を解放し、そこから自由になる。

自分を縛りつけていた思考の裏に潜む怒りや悲しみと向き合い、新しい価値観を手に入れる。

そんな癒しの原点というべきものを体験し、理解もしてきました。


『チャクラジャーニー』。この講座名には、チャクラを学ぶことで始る新しい人生を生きるという意味が込められています


まだまだ成長の余地ある私とこの講座(笑)ではありますが、第2弾を早く開催出来るといいな☆  

開催リクエスト、随時受付中です!


とても嬉しいことに、参加者の皆様からは「クンダリーニヨガのチャクラクラスをやりたい。」というリクエストを頂いています。∞ 感謝 ∞


そこで、『クンダリーニヨガでチャクラジャーニー』を4月中旬より開催することが決定しました!


第一チャクラから始まり、クンダリーニヨガでは第八チャクラとされるオーラへ至る、チャクラを巡る全8回のコースです。


クンダリーニヨガは浄化力と自己啓発的威力もたっぷり。それでいて、自分で自分を癒してしまう、癒しの泉へもいざなってくれます。


あなた自身を巡るチャクラの旅、始めませんか。




2015年3月7日土曜日

生命の呼吸

呼吸の下手な子供でした。

アレルギー性鼻炎で小児ぜんそく持ちだったこともあり、いつしか口呼吸をするようになっていたようです。よく父親に「ぽかんと口開けてアホ面しとる。」と言われていたのを思い出します。口を閉じる様、叱られていました。笑

人生の半分以上、ほぼ口からの呼吸に頼って生きていた私が、酔っぱらって寝ていた時に無呼吸になっていると友人から指摘され、初めて鼻からの呼吸が苦手なのだと気がつきました。


このことをきっかけに、私の呼吸探求は始まりました。



呼吸への関心は近年高ま理、呼吸についての本もたくさん出版されていますね。

深く長いゆったりとしたヨガの呼吸が、自律神経を整えることも注目されています。クンダリーニヨガにも、リラクゼーションや心身の健康と幸福感向上を促すものから、意識を広げ、気づきが増えるものまで様々な呼吸法があります。



クンダリーニヨガのティチャートレーニング中、鼻から吸い込んだ息を保ったまま、腹部をポンプの様に膨らましては凹ませる呼吸法の練習がありました。

マントラという真言にあたるような言葉を頭の中で唱え、その音節に合わせて腹部をリズミカルに動かします。短い簡単なマントラを10数回唱える間、息を止め続け、お腹をポンプの様に動かすのです。


私はこれが全くできませんでした。



クンダリーニヨガには丹田を鍛えるエクササイズがたくさんあります。丹田は東洋医学でお臍の周辺を指し、身体の精気が集まる場所とされています。

この丹田を活性化するクンダリーニヨガの代表的な呼吸法「火の呼吸」は、呼吸に合わせ腹部をポンプの様にリズミカルに動かします。火の呼吸とともに行う練習法は精気を取り込み、その気を体の中で活発に循環させていきます。


そういった丹田を使う練習をしていたというのに、呼吸を止めたままお腹だけを動かす難しさと、動きをコントロールできないもどかしさに直面せざるを得ませんでした。


お腹の動きに合わせてゆっくりマントラを唱えると、息が苦しくなる。頭で唱えるリズムには体がついてゆけない。



息を止める苦しさは子供の頃、発作で呼吸が苦しかった時の状態を思い出させました。体が覚えているのです。吸い込みたいのに息は入って来ない。苦しさと恐怖が押し寄せます。

ぎこちないお腹の動きは、不器用で要領の悪い自分、そのものの様。歯がゆくて、悲しくて、涙がでてきて。。情けなさでいっぱい。


そのうちに頭で唱えているリズムとお腹のぎこちない動きは崩壊寸前。頭と体がバラバラになっていきました。
もう嫌だ。逃げ出したい。いや止めたら何にもならない。悔しい。。

爆発。

もがきは怒りとなって破裂しました。呼吸という生きる上で一番必要な機能をコントロールできない抑圧は、これまでの自分を縛り付けていた抑圧を喚起させ、憤怒が沸き起こったのです。

一度爆発した怒りはもう、何かを対象にした感情でも、具体的な記憶に対する感情でもありませんでした。単なる純粋な感情の爆発となっていたのです。ある種の心地よさと、自分と向き合う余裕が生まれました。


呼吸探求の中ではクンダリーニヨガ以外でも、感情の解放、意識の変性などを経験し、その度に自分を更に知り、癒し、小さな成長を重ねてきました。



呼吸法をサンスクリット語でプラナヤーマと言います。2つの言葉から出来ています。

プラーナは「生命の気」「生命力」を意味します。そして「最初の構成単位」という意味でもあります。ヤーマは「膨らむ」「発展する」を意味します。

プラナヤーマとは、特定な技法でプラーナの動きをコントロールする意識的な呼吸です。何千年もかけて確証された、ヨガの意識的な呼吸の科学なのです。


呼吸は私達に生命を与え、プラナヤーマはその生命に質を与える。


正しい呼吸を意識し自覚していくと、私達の体は更にしなやかに、更に強く変貌します。そして体の変貌は内面の変化を促します。


毎呼吸、体の中に生命の気であるプラーナを流し続ける。すると最初の構成単位である種が育つ様に、私達の能力や可能性は呼吸とともに広がってゆきます。

呼吸器官といえば肺ですね。人としての度量や忍耐力、そして自分の可能性をどのくらい広げられる状態にあるのかといったエネルギー的側面に、肺は繋がっています。肺の容量が増えてゆくことは、無限の可能性の扉を開くことなのです。

ヨガの目的のひとつは、正しい呼吸でプラーナを増やす事です。絶えず細胞組織の中にプラーナを補充します。すると体内の60兆の細胞は、生命の踊りを舞い始めるのです☆




『神はプラーナ、生命そのもののことだ。

あなたの魂は食糧を必要としている。魂は飢えているのだ。魂はあなたに食糧を与えてもらう必要がある。

魂の糧。それはプラーナ。

空気を通し、プラーナはあなたの中に入り、あなたの内面を豊かにする。あなたの内面を高めていくのだ。』




クンダリーニヨガをインドから西洋に広めたヨギ・バジャンの残した言葉です。



人生は瞬間瞬間がつながったもの。それはつまり、呼吸の連なりともいえます。人生の長さも呼吸によって与えられているといいます。





このヨガの叡智を伝えてくれたヨギ・バジャンが残した、私の大好きな言葉を最後にもうひとつ皆様へ。




『神はあなたの外側にはいない。

過去にも、現在にも、未来にも存在しない。

すべては、あなた自身の内にある。生命の呼吸こそが、神によるものなのだ。』