2015年9月7日月曜日

クンダリーニ 〜 内なる無限の可能性 〜

クンダリーニ。この言葉の響きに甘美さを感じるのは私だけでしょうか。


クンダリーニは、創造的な潜在能力です。


人間の持つ潜在的、顕在的な2つの意識のエネルギーそのものであり、これ無しには人間自体が存在し得ない、本質的な意識であるとも言えます。

もっと簡単に言うと、クンダリーニとは根源的な生命力、なのです。


クンダリーニのエネルギー無くして、私達は生きることができません。



量子力学では「宇宙を形作るすべてはエネルギーでできている」と定義していますね。

この宇宙にあまねくすべての命はエネルギーを振動しています。このエネルギー波動こそが、生命力です。


身体は本当に神業としか思えない程、精巧に創られています。それは、エネルギーレベルにおいても同じ。


人間という生命体は、循環するエネルギーのパターンとして、創られているのです。精巧なエネルギーパターンは、経絡(ナーディ/サンスクリット語)として体内に張り巡らされています。


生命エネルギーは背骨を流れ、体、そして手足へと、この経絡を流れて全身へ運ばれてゆきます。

背骨に沿って存在するエネルギーセンターのチャクラ [ チャクラについては赤文字をクリック★ ] にもエネルギーは流れ、出入りもしています。

背骨はこのエネルギーシステムの中で、中枢経路的役割を果たしています。



人間という存在自体がエネルギーであり、エネルギーを放ち、宇宙にあまねく生命エネルギー、プラーナを取り入れながら生命を保っているのです。


プラーナが生命エネルギーで、クンダリーニは根源的な生命エネルギー。なんだか混同してしまいそうですよね。???



クンダリーニヨガでは、プラーナはエネルギーの原子だと定義しています。

私達を型づくる一番小さなエネルギーの核、プラーナ。この人間のエネルギーアトムは、宇宙を構成するエネルギー的微小存在であるプラーナと同じものです。


プラーナは絶えず動いています。宇宙にあまねくプラーナは、私達の体と心を出入りしているのです。

つまり、私達はプラーナを通して宇宙を経験している、ということなんですね☆




一方、クンダリーニについてクンダリーニヨガでは、私達ひとりひとりの内にある、宇宙の全体的エネルギーである、と定義しています。

この個人に内在するクンダリーニのエネルギーは、ひとりひとりの内にありながら、個人を超えたエネルギーでもあります。


クンダリーニは通常、潜在的エネルギーとして脊髄の一番下にあり、一般的にはこのクンダリーニのごくごく微量なエネルギーが体内を巡っているのみです。


古代の熟練ヨギィや瞑想者の第三の目に、とぐろを巻いて眠っている蛇として感知され、コイルを巻くという意味のサンスクリット語でクンダリーニと名付けられました。


東洋思想では古今問わず、蛇はエネルギーそのものを象徴していますね☆

蛇は霊的存在を表し、意識の目覚めを促すガイドスピリットとして私達人間と関わってきました。

また脱皮しながら成長するその姿は、若返りや回復を象徴するとともに、発展してゆくために古い考え方やパターン化された癖を捨ててゆくしなやかさを体現しています。


古代タントリックの思想においてクンダリーニは、地球と性的創造性のエネルギーが組み合わされたものとされています。

地球上の大河や滝を蛇や竜に例えたり、エネルギースポットと言われる場所の気や木が渦を巻いている現象を照らし合わせると興味深いですよね☆


地球はあらゆる生命を産み育んできました。私達人間も、地球からの産物。

そして地球の子供である人間の体の中には、母なる地球と同じ生み出すための根源的力が備えられているのです。



このシステムに思いを馳せる時、私はとめどなく感動し感謝の念が涌き起こります。クンダリーニヨガの練習を通しこのエネルギーに触れる時、とてつもなく幸せで大きな喜びに包まれます。



クンダリーニもプラーナも活性化されると、体と思考を浄化し、意識を高めます。私達に内在する進化を促す装置としての役割を担っています。

このことから、クンダリーニは魂のエネルギーそのものであるとクンダリーニヨガでは見なしています。目覚めへの扉を開けるエネルギーです。



究極的に言えば、すべてのヨガの目的はこのクンダリーニを活性化することにあります。

クンダリーニヨガは更に直接的に、この根源的な生命力を覚醒させることにフォーカスしたヨガと言えます。


クンダリーニが活性化されると、このエネルギーは中枢経絡である背骨を通り、体の天頂にあるエネルギーセンター、クラウンチャクラへ向かい螺旋を描きながら上昇します。


上昇する過程でチャクラのバランスを整え、自身の持つヒーリングシステムでもって体と心の不調を癒してゆきます。


クンダリーニヨガはかなりパワフルで自己啓発力に満ちていると同時に、セルフヒーリング的だと感じられるのは、この自分の内なる癒しの能力を発動させてくれるから。私にとって大きな魅力です。



地球を母なる大地と呼んだり、女性名詞として示す言語がある様に、地球のエネルギーもクンダリーニも、女性的エネルギーであると言われています。


タントリック思想では、上昇した女性的エネルギーであるクンダリーニは、天頂にあるクラウンチャクラで男性的エネルギーと統合します。

クラウンチャクラは宇宙的エネルギーが体内へと注ぎ込まれるセンターです。

宇宙は父性を表しています。


このふたつの相反するエネルギーがひとつとなる時、すべては完全な調和を醸し出します。神聖なる結婚、なんてロマンティックな言われ方をします。

悟りを得るのも、この聖なる結びつきが起こるからこそ。



クンダリーニは上昇する過程において、意識のセンターであるチャクラを活性してゆきます。

そしてクラウンチャクラでひとつとなったエネルギーは、ベースチャクラへと再び旋回しながら降りてきます。


このクンダリーニの上昇が途中で遮られてしまったり、頭頂部でエネルギーが止まってしまうことで起きる症状が、クンダリーニ症候群として知られています。

ほとんどのクンダリーニ症候群の症状は、チャクラ、もしくは10体あるエネルギー体内にある、プラーナのバランスの乱れによって引き起こされているだけです。

プラーナのバランスを整え、しっかり大地に繋がることで症状は治まります。


上昇したものは下降する。それが自然の摂理です。


覚醒したクンダリーニは脊柱を踊る様に上昇しては下降し、潜在していた創造的エネルギーで細胞を光り輝かせてゆきます。

創造性に満ち、魂と一体となった自分を生きることができます。


ものごとを創り出すには、初めに何かを創ろうという意識があります。

意識しているにしろ、無意識にしろ、自分の人生を創り出しているのは他でもない自分自身。こうして考えていくと、内在するクンダリーニがとても身近なものに感じられてゆきませんか。


私達の内には、未知なる無限の可能性が眠ってる。


その源に繋がれば、可能性は無限大です ∞