2015年6月28日日曜日

Inner Light 〜 内なる光 〜

オーストラリアでエナジーヒーリングを勉強し始めたり、スピリチュアルなワークショップなどによく通っていた2006年頃、頻繁に目にした引用文があります。

ネルソン・マンデラが大統領就任式での演説に読み上げたという、まことしやかな噂が立っていましたが、マリアンヌ・ウィリアムソンという米国のスピリチュアルを教える先生であり、執筆家が書いた本からの詩のような一節です。


私はその頃、最もダメな自分と向かい合っていました。オーストラリアに移住し5年が経つというのに一向に向上しない英語力、元相方とのすれ違い、仕事への不満と空しさ、、

父を突然の死から失った悲痛と、ある強烈なスピリチュアル的体験のインパクトなどで、既に人と接することや物事を考える事が次第に辛くなっていた私は、「言葉を失い」ました。

英語を学ぶ以前の問題です。母国語での会話能力さえ無くしてしまったのです。

理論的に話す事はおろか新しい人間関係を築く事ができず、虚ろに楽しそうな人々の会話に相づちをうつのみ。ある時は顔が引きつり、ある時は妙なテンションで譫言を発する。

あげく、不用意な言葉で人を傷つけ、怒りをかい、絶交されたことがあります。

オーナーが大切にしていた美しいクリスマスツリーをレジを開けたとたんに落とし台無しにしたことも、パーティの給仕をすれば積み上げられていたワイングラスを粉々にしてしまったこともあります。

漫画やドラマに出てくるダメキャラそのものでした。

もがき、焦り、できない自分を取り繕うとすれば、事態は更に悪くなる一方。


それでも私は卑小な自分を解き放ち、踊ることで自然と大地と一体になることや、自分の中にある小さな灯のような光を見る術を知っていました。


楽器を演奏したり、歌を歌ったり、絵を描いたり、スポーツをしたり、人によってそれぞれですが、夢中でそのことに没頭している時、私達はある種のトランス状態にあります。

超越意識ともいわれる意識の状態です。この時、私達は小さな自身のエゴからより大きな意識へと融合しているといわれます。無我の極地とはこのことですね。


私の個人的な感覚ですが、こうして没頭している時のトランス状態は自分の内なる光に導かれ、その光が輝きを増すごとに万物の粒子との共鳴が起こり、一体となっていくように感じられます。

それは、魂を解放し、本当の自分自身へと還ってゆく過程でもあります。

マリアンヌ・ウィリアムソンの引用文はその感覚と、本当の自分を生きるということを思い起こさせました。


当時の私には身に余る言葉ながら、自分の内なる光を信じ、どこにいても違和感を感じ続けていた自分を解き放ち、自分を生きてゆきたいという願いを奮い立たせてくれました。

惨めで情けない思いに囚われる度、声に出してこの詩を何度も読みました。


最近あるところからこの詩を久し振りに目にし、あらためて読み返しました。

自分のライフワークが明確になり、ささやかながら自分を表現し、自分を生きている魂の悦びを感じながら読みました。これまでの全ての経験と関わった人々への感謝の想いに満たされました。



私の周りには自分の内なる光を輝かせている人達が大勢います。今まさに輝いてゆこうとしている人も☆ 

こうしてキラキラ輝く人の連鎖が広がってゆくことに幸せを感じつつ、もっと自分を生きる人が増えれば、私達の世界はもっと可能性に満ちたものになるとビジョンを描いています。


なんといっても、引用された本のタイトルは『愛への回帰:”奇跡への道”の法則における内観』なんですもの☆




原文のパワフルさを伝える程の意訳力はないので、ほぼ直訳ではありますが紹介します。初めての方、今この言葉が必要な方に届きますように。

英語の原文も合わせて載せますね。






私達がもっとも恐れていることは 自分が無力で無能だということではありません。

私達が本当に恐れているのは 自分が計り知れない程の力を持っているということです。

それは私達の内なる光。 私達を脅かす闇ではありません。


自身に問いかけてみます。

「こんな自分が 優秀で、魅力的で、才能にあふれ、すばらしい だなんていえるのだろうか?」

本当にそうぢゃないないなんて あなたは答えますか。


あなたは神の子。

あなたが自分を取るに足らない人物だと振る舞うことは 世界のためになりません。

周りの人が不安に感じないないようにと 自分を縮こませていても 何も良い方向に向かうことはありません。


私達は皆 光り輝くために ここにいます。

無邪気な子供のように 光り輝くのです。


私達は誰もが 自分の内なる神の栄光を顕現するために生まれてきました。

それは選ばれし者だけではなく 私達ひとりひとりの内にいるのです。


そして 私達が自分自身の光を輝かせてあげる時、

私達は無意識に 他の人々にも同じように光り輝くことを許してあげられます。


私達が自分の恐れから解放される時、


私達の存在そのものが 自然と他の人々を自由へといざなうのです。



Our deepest fear is no that we are inadequate

Our deepest fear is that we are powerful beyond measure.

It is our light, not our darkness, that most frightens us,

We ask ourselves, who am I to be?

Brilliant, gorgeous, talented and fabulous?

Actually who are you not to be?

You are a child of God.

Your playing small doesn't serve the world.

There is nothing enlightened about shrinking so that other people won't feel insecure around you.

We are all meant to shine, as children do.

We are born to make manifest the glory of God that is within us

It's not just in some of us

It's in everyone.

And as we let our own light shine, we unconsciously give other people the permission to do the same.

As we are liberated from our own fear, our presence automatically liberates others!



出典 Marianne Williamson, 'Return to Love: Reflections on the Principles of "A Course in Miracles"' (1992)



*G:generator
*O : organiser
*D:destroyer